いまや夏の作業着の定番となりつつある空調服。
しかし、空調服のインナーには何を着たらいい?どんなインナーを着ると効果的?と思う人もいるのではないでしょうか?
空調服は、汗が蒸発するときの気化熱を利用して、暑い日でも涼しいと感じるようなしくみになっています。

お風呂から上がったとき、濡れたままの体で扇風機の風にあたると、ひんやりと気持ちいいですよね。
空調服でも同じです。実は、下には何も着ない方が涼しいんです。
しかし、衛生面や安全面で問題がありますし、空調服の素材によっては、ベタベタする場合があります。
なにより、毎日ファンを取り外して洗濯するのも面倒くさいですよね。
ここでは、空調服のインナーについて見ていきたいと思います。
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空調服と相性のいいインナーは?
ズバリ、「コンプレッション」です。
コンプレッションと聞くと、スポーツをしている人が着ているイメージですよね。
トップアスリートから市民ランナー、趣味でスポーツを楽しむ人まで、男女問わず多くの人が使用しています。
コンプレッションには、疲労を軽減したり、回復したり、また、ケガを予防したりと様々な効果があります。
私も、走るときには、コンプレッションのスパッツを履きますが、疲労が少ないことを実感します。
しかし、それ以上にコンプレッションが空調服と相性が良い理由は、その吸水性、速乾性に優れている点です。
コンプレッションの素材は、ポリエステル・ナイロンとポリウレタンの混紡です。
ポリエステルやナイロンの繊維自体には吸水性がありませんが、その編み方で吸水・速乾性が優れた生地になります。
一般的に売られているドライTシャツは、ポリエステル100%が多いですね。
しかし、ポリエステルやナイロン素材だけでは、伸縮性がなく体にフィットしません。そこで、伸縮性の優れたポリウレタンが登場するわけです。
また、コンプレッションは、速乾性がある上に薄いので、夜洗濯すれば、朝には乾きます。
洗い替えをたくさん必要としないのもメリットですね。
コンプレッションは、体にぴったりフィットし、吸水・速乾性に優れているため、汗を気化させやすく、空調服のインナーにおすすめです。
吸水性だけで言えば、綿も良いのですが、綿には速乾性がありません。
汗をかくとずっと湿った感じになるのであまりおすすめできません。
ただし、火を扱う現場では、万が一、ファンのすき間から火の粉が入って来る場合を想定して、火に強い綿100%のインナーにしてください。
価格にかなり違いがあるのはなぜ?
コンプレッションは、メーカーによって価格がかなり違っています。
アンダーアーマー、2XU、CW-X、スキンズなど、ジムでよく見かけるスポーツ用のコンプレッションは、けっこうなお値段ですね~。
しかし、作業服メーカーが出しているコンプレッションは、1000円を切るものもあります。
確かに、価格が高い方が、生地も厚めで、着圧がしっかりしていて、サポート力が高いです。
スポーツをする上では、必要ですが、毎日、空調服の下に着るのであれば、そこまでの高効果はいりません。
生地も薄い方がより気化熱を実感しやすく、涼しく感じます。
かと言って、毎日洗濯するものですから、あまり安いとすぐに伸びてしまうかもしれません。
作業服メーカーのコンプレッションは、1,500~2,000円程度の価格帯が多く、中には、3,000円を超すものがあるという感じなので、スポーツ用品メーカーに比べると、比較的リーズナブルです。
ネット通販では、半額くらいで販売しているコンプレッションもありますので、お値段以上のものがゲットできると思います。
まとめ
いかがでしたか?
空調服のインナーは、コンプレッションがおすすめです。
- 吸湿速乾性に優れている
- 薄手
- 体にフィットして気化熱を実感しやすい
まだ、コンプレッションを試してないあなた、今年の夏は、コンプレッション+空調服で乗り切りましょう。