体でも繁殖するカビ!高温・多湿に要注意!

カビ 雑学

カビと聞くと、パンの青カビや浴室の黒カビを連想しますよね。
青カビや黒カビではありませんが、私たちの体にもたくさんの真菌(カビ)がいるんです。

元々、人の皮膚の表面には、100兆個以上の常在菌が存在しています。
その中には真菌(カビ)も含まれています。

健康な状態であれば、常在菌が悪さをすることはありません。むしろ、体を守ってくれています。

しかし、抵抗力が弱まったり、汗などで皮脂がたまったりすると、皮膚炎を起こす場合があります。

ここでは、真菌(カビ)による皮膚炎について紹介します。

体に影響を及ぼすカビ

特に皮膚炎を発症しやすい菌として、「マラセチア菌」「カンジダ菌」「白癬菌」などがあります

マセラチア菌、カンジダ菌は、常在菌ですが、白癬菌は、常在菌ではなく、足ふきマットやスリッパなどの共用によって患者から感染します。

 

カビが増えやすい体の部位

皮膚に付いたカビの多くは、温度25~30℃、湿度65%以上のじめじめした環境を好みます。

  • 頭皮・髪の生え際
  • 鼻のわき
  • 胸の上部
  • わき
  • 指の間
  • 足の付け根
  • 背中の上部

これらの部位は、カビが増えやすいので要注意です。

 

カビによる皮膚病

真菌(カビ)によって発症する皮膚炎には、「癜風」「マラセチア毛包炎」「脂漏性皮膚炎」「カンジダ症」「水虫」があります。

癜風(でんぷう)、マラセチア毛包症、脂漏性皮膚炎は、症状は違いますが、すべてマラセチア菌が原因菌です。

癜風は皮膚の表面、マラセチア毛包炎は毛穴に菌が繁殖することによって発症します。
脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌が分解した脂の成分に皮膚が刺激されて湿疹などの症状が出てきます。

また、カンジダ菌が増殖すると「カンジダ症」に、白癬菌に感染すると「水虫」になります。

 

癜風(でんぷう)

胸や背中に褐色や白い色素班が現れます。
かゆみを伴わないため、単なるシミと勘違いする人もいます。

特に、20~40代の男性に多くみられ、特に春から夏にかけて悪化する傾向があります。

抗真菌薬クリームを塗ることで、菌は抑えられますが、色素班が完全に消えるのは、数カ月から数年かかることがあります。

また、原因が常在菌の増殖によるものなので、再発しやすいという特徴があります。

 

マラセチア毛包炎

胸や背中にかゆみを伴う赤いブツブツができ、ひどくなるとうみもでてきます。
一見、ニキビに似ていることから身体ニキビ、背中ニキビとも呼ばれています。

男女によっての発症の違いはなく、青壮年に多くみられます。
高温・多湿となる梅雨時から夏にかけて多く発症します。

こちらも、抗真菌薬クリームを塗ることで、症状は改善されますが、皮脂や汗により再発することがあります。

 

脂漏性皮膚炎

皮脂腺の多い頭皮や顔、摩擦の多いわきの下や太ももの付け根などにでます。

かゆみをともなって赤くなったり、皮膚がカサカサになってフケのようにはがれてくることもあります。

新生児から生後3か月くらいまでの赤ちゃんと思春期以降の男性に多くみられます。

赤ちゃんの場合は、1歳までに自然軽快しますが、成人の場合は慢性化することが多く、完治したとしても再発する可能性が高くなります。

こちらもマラセチア菌により発症しますが、他にもビタミンB群不足や精神的ストレスなども原因になっています。

 

カンジダ症

カンジダ症は、感染する部位によって様々な症状があります。

 

皮膚カンジダ症

皮膚のこすれあう部分に、赤い発疹や小さい膿疱ができ、かゆみや痛みが発生します。

特に、赤ちゃんや寝たきりの高齢者など、おむつをあてる部分によく見られます。
一見、おむつかぶれに見えますが、薬を塗っても治らない場合は、皮膚カンジダ症の可能性大です。

 

膣カンジダ症

膣内に発症するカンジダ症は、チーズ状のおりものや外陰部のかゆみや痛みなどの症状がでます。

女性特有の病気で、女性の5人に1人が発症しています。

主な原因は、疲労やストレスなどによる免疫力の低下によるカンジダ菌の増殖ですが、妊婦、糖尿病患者、抗菌薬を飲んでいる人にも多くみられます。

性交渉により、パートナーに感染してしまう可能性があるので、注意してください。

 

その他のカンジダ症

口の粘膜にできる鵞口瘡(口内炎のようなもの)や口の端にただれやひび割れができる口角びらんは、子どもに多くみられますが、免疫力が低下すると、大人にも発生のリスクが高まります。

また、水仕事の多い人は、指の付け根の皮がむけたり、ただれて痛かゆいカンジタ性指趾間びらん症や爪の周囲が腫れて、傷みを伴うカンジダ性爪回炎を発症することがあります。

 

水虫

真菌による皮膚病で一番に思い出すのは水虫ではないでしょうか?

しかし、前述したように水虫の原因菌である白癬菌は、常在菌ではありません。

白癬菌は、すでに発症している人から感染しますが、人から人だけでなく、犬や猫から人にも感染します。

水虫は、足の指間や足の裏にできるものがよく知られていますが、爪にできる爪水虫、体中にできるぜにたむし、股間にできるいんきんたむし、髪の毛が抜けるしらくもなど、様々な部位に発症します。

 

常在菌による皮膚病の予防策

カビによる皮膚病を予防するには、なるべくカビが繁殖する条件を減らすことです。

その対策としては、次の4つが挙げられます。

 

肌を清潔に保つ

まず、一番の予防策は、肌を清潔に保ち、カビ菌が繁殖する原因となる、皮脂と湿度を減らすことです。

  • 汗をかいたらすぐに拭き取る
    (特に、わき、脚の付け根、頭皮などむれやすい部分はこまめに)
  • お風呂やシャワーでこまめに汗を流す
  • 石鹸で体全体を洗う(抗真菌石鹸が効果的)

ただし、ごしごしこすり過ぎたり、洗いすぎたりすると、肌バリア機能が失われ、かえってカビ菌が繁殖する原因となるので注意してください。

 

野菜中心の食生活

カビ菌の繁殖予防には、健康な皮膚を保ち、抗アレルギー作用のあるビタミンB群が効果的です。

また、皮脂を抑えるため、脂っこい食事は控えましょう。

野菜を中心に、バランスの良い食事を摂ることが大切です。

 

肌に触れるものも清潔に

人は寝る間にもコップ一杯の汗をかいています。

汗や皮脂で汚れた下着は、カビの増殖の原因になるので、毎日取り換えましょう。

寝具もこまめに取り替えて洗濯してください。

 

規則正しい生活

常に肌にいる常在菌は、健康な状態では悪さはしません。

ところが、睡眠不足、ストレス、過労などで体調が悪くなると、皮脂の分泌が増え、カビが繁殖しやすくなります。

日ごろから規則正しい生活を心がけ、ストレスをためないようにすることで、発症のリスクを減らすことができます。

 

水虫の予防策

水虫の予防には、体を清潔に保つことはもちろんですが、人から感染しない工夫も必要です。

 

足を清潔に

足は、一番水虫ができやすい場所です。

毎日、お風呂で足をきれいに洗いましょう。特に指の間は念入りに洗い、入浴後は、水分を拭き取り乾燥させてください。

靴下も毎日取り換え、洗濯して清潔に保つようにしましょう。

靴も、何足かを交互に履いたり、乾燥材を入れて中を乾燥させたりしてください。

また、温泉やプール、ジムなど、素足で利用する施設では、感染リスクが高くなるので、利用後はすぐに足を洗い清潔にしましょう。

 

家庭内も清潔に

家族に水虫の人がいると、感染する可能性大です。

中でも、バスマットは一番の感染源となりますので、こまめに取り替えましょう。

また、スリッパの共用は避け、床や畳はこまめに掃除して下さい。

 

まとめ

いかがでしたか?

私たちの体には、たくさんのカビ菌が住み着いています。

そのカビ菌が、体を守ってくれるか、体に悪さをするかは、私たち次第。

毎日入浴して、体や頭をきれいに洗う事が大切ですが、日常的に汗対策も重要になってきます。
汗をこまめにふき取ったり、汗で湿った衣服はすぐに着替えたりと汗による菌の繁殖を極力抑える工夫が必要です。

特に高温多湿の場所や屋外などで作業する場合は、ファン付き作業着などを利用するのも良いでしょう。

また、二日酔いや睡眠不足などにならないように体調管理に気を使ったり、ストレスをためないようにする事も健康維持のポイントです。

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