夏の工事現場で人気急上昇中のファン付き作業着(空調服)。
着用すると涼しいというだけではなく、熱中症予防や作業効率アップ、節電効果など、様々なメリットがあります。
最近では、炎天下で作業する人やエアコンの効かない工場で働く人にとって、無くてはならない存在。
しかし、実際良い事ばかりではありません。
そこでここでは、ファン付き作業着(空調服)のデメリットについて調べてみました。
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ファン付き作業着(空調服)のデメリット
服がふくらむ
風が通るので仕方ないですが、ファンを回している間は服がふくらみます。
狭い場所で作業する場合は少し邪魔になる可能性もあります。
突起物にひっかけると服が破れることがあるので要注意です。
(特にポリエステル製は破れやすいので注意してください。)
また、野外フェスやスポーツ観戦など人が大勢集まる場所では、人目が気になるかもしれません。
ファンが丸見え
腰のあたりについているファンは外から丸見えになります。
かと言って、隠すために上着を着ると空気の流れをふさいでしまい、ファン付き作業着の効果がなくなります。
最近では、工事現場の方や、工場関係で働く方たちにはかなり普及して、夏の空調服は当たり前になってきているので、それほど気にならないと思います。
ファンの音が気になる
ファンの音は1~2メートルくらいで気付かれる程度です。
2メートル以上離れるとほとんど気になりません。
屋外の工事現場や工場内では、騒音や機械の音でファンの音は全く気にならないでしょう。
それ以外で、人が混雑している場所や、通勤電車など人と密接している場所では、何の音だろう?というレベルです。
音に敏感な人や神経質な人は気になるかもしれませんが、よっぽど静かな場所でなければ誰も気にしないでしょう。
色やデザインの種類が少ない
ファン付き作業着(空調服)は、色やデザインがあまり豊富ではありません。
選択の幅が少ないのは、デメリットになるでしょう。
実際、もう少し色々選べた方がいいと言う意見の方もいます。
しかし、最近では、デザインやカラーのバリエーションも増えています。
ファン付き作業着は、需要が増えています。
新たなメーカーも参入しており、今後、ますます種類は増えていくでしょう。
汗のニオイが気になるかも
ファン付き作業着(空調服)は、汗の気化熱を利用しているため、汗をかくほど涼しいと言われています。
汗がすぐに蒸発すれば、それほどニオイを感じることはないですが、素材や体質によっては、ニオイが気になる場合もあります。
重い
口コミの中には、「重すぎる」という意見がございました。
綿素材のファン付き作業着は、ポリエステル製に比べると、服自体が若干重くなります。
また、大容量バッテリーセットでは、バッテリー・ファンなどの電気部品の重量が450gあり、長時間作業をしていると重く感じるかもしれません。
購入者の中には、バッテリーはそれほど重くないと感じている方もいますので、個人差があるようですね。
メーカーでは、年々改良を加えているので、軽量化は期待大です。
環境や作業内容によって効果が変わる
ファン付き作業着(空調服)は、外気を服の中に取り入れて効果を得るため、気温や湿度によって、効果が違ってきます。
また、同じ気温、湿度でも、軽作業をする人と重労働を行う人では、効果の感じ方が変わってきます。
気温35℃、湿度70%以上になると、あまり冷却効果は期待できません。
ほこり・粉じんが多い場所には不向き
ファン付き作業着(空調服)は、ファンから外気を取り入れるため、ほこりや粉じんも吸い込んでしまいます。
服の汚れだけでなく、身体の汚れも気になるかもしれません。
また、あまりに粉じんが多いと、故障の原因にもなるので、注意してください。
価格が高い
ファン付き作業着(空調服)は、バッテリー付きで購入すると、20,000円を超えるものがほとんどです。
ウェアのみ購入しても、一般的な作業着に比べると高めです。
快適に作業するための初期投資と思えば、気にならないかもしれませんが…。
最近リーズナブルな空調服も増えています。
ファン付き作業着(空調服)素材別メリット・デメリット
ここでは、素材別にメリット・デメリットを紹介します。
綿素材ファン付き作業着のメリット・デメリット
- 肌触りが良い
- 吸湿性が高い
- 耐火性に優れている
- 生地が厚くて丈夫
- 色落ちする
- しわになりやすい
- 縮みやすい
- ポリエステルと比べるとごわつき感がある
- ウェア自体が重い
綿素材は、肌触りが良く、着心地が良いのが特徴です。
吸湿性も高いので、汗やニオイもあまり気になりません。
中でも、一番のメリットは、耐火性に優れていることではないでしょうか。
溶接などで火花が飛んでも、少しくらいなら穴が開くこともありません。
丈夫で長く使える反面、色落ちしたり、縮んだりすることがあるため、大きめのサイズをおすすめします。
電気部品を取り付けることを考えると、ウェア自体が重いのは一番のデメリットになるかもしれませんね。
ポリエステル素材ファン付き作業着のメリット・デメリット
- しわになりにくい
- お手入れが簡単
- 色落ちしない
- 撥水性に優れている
- 生地が軽い
- 火に弱い
- 吸水性・通気性が悪い
- 静電気を帯びやすい
- 生地が薄く破けやすい
ポリエステル素材は、しわになりにくく、お手入れが簡単という特徴があります。
洗濯しても傷みにくく、乾きやすいので、汚れやすい作業着に最適です。
また、撥水性に優れているので、少しくらいの雨なら気になりません。
ただし、火に弱く、静電気を帯びやすいため、火を使う現場や電気関係の作業には不向きです。
吸水性が低いので、ファンを止めると、ベタついたり、ムレたり、不快に感じるかもしれません。
綿・ポリ混紡素材ファン付き作業着のメリット・デメリット
- 乾きやすく、しわになりにくい
- ポリエステルより肌触りが良い
- 火に弱い
綿・ポリ混紡素材は、綿とポリエステルの良いとこ取り、吸水性が高く、しわになりにくいという特徴があります。
綿を織り込むことで、ポリエステル単体よりもかなり肌触りも良くなっています。
残念ながら、火に弱いというデメリットだけは克服できていませんので、火を使う現場では使用することができません。
まとめ
ファン付き作業着のデメリットは、機能上仕方のない部分も多いですね。
作業現場などで着用する場合は、気にならないレベルではないでしょうか。
なにより、炎天下でも涼しく作業できるというメリットは大きいと思います。

素材によるメリット・デメリットもしっかりと確認して、自分に最適なファン付き作業着を選んでください。
今年の夏は、ファン付き作業着(空調服)で快適に作業してみませんか?