ファン付き作業着(空調服)は洗濯できますか?という質問をよくいただきます。
工事現場や工場などで着用することが多いファン付き作業着は、すぐに汚れてしまいますよね。
しかも、この汚れは泥や油など通常の洗濯では落ちにくいものばかり。
ファンは取り外し可能ですので、ファンを外せば、一般の服と同じように洗濯機で洗えます。
しかしながら、素材によっては、注意しなければいけないこともあります。
こちらでは、ファン付き作業着を洗濯するときの注意点や、ひどい汚れの洗濯方法などをご紹介します。
ファン付き作業着の洗濯方法
基本的には、一般の衣類と同じように洗濯できます。
注意する点は、洗濯する前にファンや電気部品をを全部取り外すことです。
あとは、洗濯表記に従って洗濯できます。
空調服が十分乾いてからファンを取り付けてください。
半乾きや濡れたまま使用するとバッテリー故障の原因になります。
素材によっては注意しなければいけない場合があります。
素材別注意点
綿素材
洗濯すると2~3%縮みます。
ピッタリサイズは、洗濯後に袖や丈が短くなる可能性もありますので、少し大きめのサイズを選んでください。
また、多少色落ちしますので、最初のうちは白いものと一緒に洗濯するのはお避け下さい。
チタン加工素材
洗濯を繰り返しているとチタン加工が少しずつ剥離してしまいます。
長持ちさせるために下記の注意を守ってください。
- ファスナーを閉じネットを使用
- 付け置きや手洗いしない
- 弱アルカリ性洗剤を使用
- 漂白剤は使用しない
- タンブラー乾燥しない
ファンの着脱方法
取り付け方
- ファン本体についている爪を押してガードを外します。
- 服地の穴に外側からファンを入れ、ガードで留めます。
この時、ファンの向きを爪が横向き、ジャックが下向きになるようにしてください。 - ファンにケーブルを取り付け、ケーブルをマジックテープで固定します。
- ケーブルをバッテリーに差して完成です。
取り外し方
- バッテリーの電源を切ります。
- バッテリー、本体からケーブルを外します。
- ガードを外して本体を空調服から取り外します。
汚れがひどい時の洗濯方法
泥汚れや油汚れなど、通常の洗濯では落ちにくい汚れの落とし方についてご紹介します。
泥汚れ
泥汚れは不溶性の汚れなので、普通の洗剤では落ちません。
泥汚れを落とすには、洗濯する前の下準備が大切です。
- 泥がついた空調服をよく乾かす。
すぐに水につけると繊維の中に泥が入り込んで余計落ちにくくなるのでご注意ください。 - 乾いた状態で泥を叩き落とす。
ブラシなどを使って泥を掻きだすようにブラッシングすると効果的です。 - 洗濯用の固形せっけんで汚れている部分を洗う。
この時も洗濯ブラシがおススメです。 - 洗濯機に入れて普通に洗濯する。
泥汚れには洗濯用の固形せっけんが1番有効ですが、最近は泥汚れ専用の洗剤も出ています。
油汚れ
油汚れを落とすポイントは、高温&アルカリ性です。
固まった油分は60℃程度で液体に変わります。
また、油汚れは、酸性なのでアルカリ性の洗剤で分解されます。
- バケツに60℃程度のお湯を入れ、そこに作業用洗剤を溶かして2時間くらい浸け置きします。
- それでも落ちない汚れは、洗濯用の固形洗剤をつけ、ブラシでこすってください。
- 軽くすすいだのち、洗濯機で洗ってください。その時40℃以上のお湯で洗うと汚れが落ちやすくなります。
(空調服の洗濯表記では、水温の限度は40℃になっていますのでご注意ください。)
まとめ
空調服を洗濯する前に、その素材や洗濯表記を確認してください。
泥汚れ、油汚れによって洗濯方法が変わりますので、汚れの種類を見極めて洗濯してください。
洗いすぎると生地が早く傷んでしまうので、何枚かをローテーションするなどの工夫も必要です。