熱中症になりやすいのは、子どもや高齢者だけではありません。
普通の大人でも、体調や生活習慣、性格によっても熱中症にかかりやすい人がいます。
ここでは、特に注意すべき特徴の人について紹介します。
運動不足の人
汗には、「良い汗」と「悪い汗」があるのをご存知ですか?
良い汗は99%以上が水分で、一緒に流れ出る塩分も少なくサラッとしています。
蒸発しやすいので、体温調節もスムーズに行ってくれます。
悪い汗は、ミネラル分が含まれているため、ベタッとしています。
粘度が高いため、蒸発しにくく、あまり体温を下げることができません。
日ごろから運動している人は、汗腺の働きが活発になり、良い汗がかけるようになります。
体温調節がうまくできるので、熱中症にかかりにくくなります。
一方、運動不足の人は、汗腺の働きが悪く、運動してもなかなか汗をかくことができません。
ところが、いったん汗をかき始めると、ベタベタした汗をダラダラとかき続けます。
これが、いわゆる悪い汗です。
悪い汗は、体温を下げることができない上に、水分・塩分量が不足して脱水状態になり、その結果、熱中症のリスクが高まります。
普段から運動する習慣をつけることが、熱中症予防の第一歩です。
体調不良の人
風邪や睡眠不足など体調が悪いときは体温調節機能が低下します。
そんな状態では、気温があまり高くなくても、熱中症にかかる場合があります。
また、下痢、発熱、二日酔いの時は、脱水状態になっていることが多く、熱中症になる危険性が増します。
夏風邪や夏バテなどで体力が低下してしまうと、すぐには回復できません。
ちょっとしたことで熱中症を発症するので、無理はしないようにしてください。
暑さに慣れていない人
熱中症は、7~8月に起こるイメージがありますよね。
実は、5~6月も意外と多いんです。
この時期、1日の気温差が大きかったり、急に気温が上がったりすることが良くあります。
そんな時、体が暑さに順応しきれず、熱中症になってしまうのです。
特に、梅雨明けは要注意!
日常的に運動をして汗をかき、しっかり水分を補給する習慣を身につけましょう。
頑張りすぎる人
仕事や運動に頑張りすぎる人も注意が必要です。
暑さでちょっと気分が悪いな~とか、のどが渇いたな、とか思っていても、他の人に迷惑をかけるかも、もうちょっとで終わるからとがんばりすぎた結果、熱中症になる危険性があります。
もし倒れてしまったら、周りの人にもっと迷惑をかけることになります。
気持ちに余裕をもって頑張りすぎないように心がけましょう。
朝食を食べない人
人は寝ている間も、呼吸や汗で、体の水分が失われています。
そのため、朝起きた時、私たちの体は脱水状態になっているのです。
朝、水を飲むだけでは、失われた水分を補給しきれません。
朝食も大切な水分補給です。
以前は、利尿作用があるとされていたコーヒーも、現在では水分補給に有効であると認められています。
熱中症予防だけでなく1日の活力を得るためにも、朝食をしっかり食べるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
熱中症は、様々な要因によって発症します。
特に、ここに書いている特徴がある人は、熱中症予備軍です。
日ごろから無理をせず、適度な運動と規則正しい生活を心がけ、熱中症に負けない体を作りましょう。
熱中症予防にこちらの記事をどうぞ!
≫熱中症を防ぐ3つのポイントとは