要注意!熱中症は冬でも起こる その原因とは?

太陽と雪 熱中症

熱中症は、夏に起こるものと思っていませんか?

実は、冬も熱中症になる可能性があります

 
熱中症は、まだ暑さに慣れていない5月頃から増え始め、7月~8月にピークを迎え、10月頃になると、その数は減少します。
実際、各機関の熱中症情報は4~10月初旬までとなっています。

しかし、夏の熱中症に比べれば人数は少ないものの、秋から冬にかけても、熱中症にかかる人はいます。

 
少し古いデータですが、東京消防庁によると、平成27年11月~28年4月の半年で、熱中症とみられる病状で搬送された人は42名となっています。

 
なぜ、寒い冬でも熱中症になるのでしょうか?

ここでは、冬の熱中症の原因や起こりやすい場所について見ていきたいと思います。

 

冬の熱中症、原因は「かくれ脱水」

脱水症状冬は、夏のように汗をかくことは少ないですよね。
のどの渇きも感じにくく、水分を摂る量が自然と減ってきます。
その結果、知らず知らずのうちに脱水症状になっていることがあります。

隠れ脱水を放っておくと、脱水症になります。
そうなると、体の水分不足から汗をかけず、体内に熱がこもって、熱中症を引き起こします。

このように、冬の熱中症の一番の原因は「かくれ脱水」なのです。

特に高齢者の熱中症は、かくれ脱水によるものが多く見受けられます。

そのかくれ脱水になる要因として、「内的要因」と「外的要因」が挙げられます。


内的要因

かくれ脱水 内的要因
夏は汗をかくので、体の水分が減っていることを実感できます。
のどの渇きも感じやすく、水分補給する回数も自然と増えます。

しかし、冬は、それほど汗をかいている実感もなく、体の水分が減っているという自覚もありません。
ところが、不感蒸泄により、冬でも体の水分は確実に失われています。

ただでさえ、体の水分量が少なくなっているのに、寒い時期は、体が冷える、トイレが近くなるという理由で、水分を摂ることを控える人もいます。

水分を積極的の摂らなければ、かくれ脱水になります。

 
また、冬は、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症にかかりやすく、発熱や嘔吐によって脱水を引き起こすこともあります。

 

不感蒸泄(ふかんじょうせつ)とは

発汗以外で皮膚や呼気から水分を失う事。
健康な成人で常温安静時、1日約900ml程度体内から水分が失われる。

 

外的要因

かくれ脱水 外的要因
冬は夏に比べて湿度が低く、空気が乾燥しがち。その上、暖房機器を使うと、室内がますます乾燥します。

また、最近の住宅は気密性が高く、室内が高温・低湿度の状態になりやすい傾向にあります。

こんな状態で長時間過ごしていると、汗をかかなくても、乾燥により体の水分がどんどん失われ、かくれ脱水になる可能性があります。

 

かくれ脱水の症状
  • 手足が冷たくなる
  • 親指の爪を白くなるまでギュッと押し、元の色に戻るのに3秒以上かかる
  • 手の甲の皮膚をひっぱって元の状態に戻るのに3秒以上かかる
  • 舌がざらざらする、赤黒い色をしている
  • 口の中が乾燥している
  • 靴下のゴムの跡が消えるのに10分以上かかる
  • 皮膚が乾燥している

 
こんな症状がある場合は、要注意です。こまめな水分補給を心がけましょう。
特に、体水分量が少ない高齢者は、冬の熱中症にかかりやすいので、注意してください。

 

冬の熱中症が起こりやすい場所

冬、熱中症が起こりやすい場所として、次の3つが挙げられます。

浴室

浴室冬の熱中症が一番起こりやすい場所は浴室ではないでしょうか。

入浴では、500mlくらいの汗をかくと言われています。

冬は、ただでさえ水分不足になっていることが多く、その状態で入浴すると脱水症状が進み、熱中症を引き起こします。

特に一人暮らしの高齢者は、そのまま浴室で死亡するケースもあるので、注意が必要です。


車内

車内車内で熱中症のリスクが高くなるのは、夏だけではありません。

冬でも、渋滞した車内では熱中症になる危険性があります。

暖房による乾燥に加え、トイレ休憩を少なくするため水分を控える人も多いですよね。

ドライバーは、運転による緊張で思っている以上に汗をかきやすくなりますが、水分補給しにくい状況です。

また、体の水分が失われやすい子供や体水分量の少ない高齢者も車内での熱中症リスクが高くなります。

 

スキー場

スキー場スキー場は、雪があるのでそれほど乾燥している感じはないと思われがちですが、実は、標高が高いと気圧が下がるため、標高が低い場所と比べると乾燥状態にあります。

その上、寒いゲレンデに長時間居るとトイレの回数も増えますよね。

また、スキーやスノーボードは、意外と運動量も多く、一気に滑り降りると汗ばむくらいです。

乾燥で水分を失う上に、排尿や汗で水分を輩出するため、脱水症になりやすくなります。


冬の熱中症対策

加湿器冬も夏同様、こまめな水分補給は不可欠です。
のどが渇いていなくても、定期的に水分を摂るようにしましょう。

感染症による嘔吐や発熱などで脱水症になったときには、経口補水液が有効です。

また、室内では、乾燥を防ぐために加湿器を使用したり、寒くても、たまには窓を開け、換気するようにしましょう。

熱中症予防には、夏、冬に関係なく効果的な対策もあります。
≫熱中症を防ぐ3つのポイントとは

 

まとめ

冬の熱中症の原因は、かくれ脱水です。
意識して、水分を摂るように心がけましょう。

また、乾燥に備えることも大切です。
加湿器を使用したり、洗濯物を室内で干したり、湿度を上げる工夫をしてください。

冬の熱中症にかからないよう、かくれ脱水対策を万全にしてください。