皆さん、ニッカポッカって知ってますか?
よく工事現場の作業員さんが履いているダボッとしていて裾が縛ってるズボンです。
最初はファッションで着ているのかと思ってましたが、どう見てもファッションセンスがあるようには感じられません。
そう、まるで学生服のボンタンのようです。でも、これもかっこいいと思って履いてるんでしょうね。
機能的にもあんなにダボダボだったら、動きにくそうなんて思ってました。
でも調べてみると意外と機能的ってことが分かってきました。
ニッカポッカの機能
やけど、汚れ対策
ニッカポッカは、大きく広がっているので、直接肌に触れません。
たとえば、溶接中、火花が散ってズボンに落ちたとしても、皮膚まで届かずやけどが防げます。
また、ペンキを塗る時も、ペンキが垂れても肌まで染みてくることがありません。
脚の汚れも防げる優れものです。
動きやすい
工事現場で働いていると、足場を乗り越えたり、しゃがんで作業したり、色々な体勢で作業することがあります。
そんな時、ぴったりしたズボンだと足が広げにくかったり、しゃがんだ瞬間破れたりなんて可能性もでてきます。
ダボッとしていると、ストレスなくこれらの動作ができます。
また、足元は絞っていて地下足袋を履くので、足場の悪い所でも動きやすくなります。
暑さ対策
夏場、ぴったりとしたズボンを履いていると汗でズボンがまとわりつきますよね。
足が暑くなったり、動きにくくなったりすることもしばしば。
ニッカポッカなら空気の層ができるので、そんな心配がありません。
また、汗も乾きやすいので暑さ対策にもなります。
脚がムレるのも防いでくれます。
危険を察知
高所で作業する場合、ダボッとしていると風になびくので風向きや風の強さが分かります。
常に風の強さを意識でき、強風にあおられておこる転落事故も防止できます。
また、障害物があっても、足より先にズボンが触れることで当たる前に感知でき、回避できたりします。
ニッカポッカは、事故やケガの予防にも大いに役立っています。
バランスをとりやすい
高所で作業する場合、常にバランスを取らなければいけません。
綱渡りをする人が、ポールを持ってバランスを取っていますよね。
私たちも、バランスを取るときに両手を広げることがあります。
これは、横幅を広げることで、重心が下に働く効果があるからです。
幅が広いニッカポッカには、同じようにバランスを保つ効果があります。
まとめ
いかがでしたか?
こうやって見てみると、ニッカポッカは工事現場で作業する時にはなくてはならない作業ズボンですね。
作業服の某メーカーでは、現場の声を取り入れ様々な形や色のニッカポッカが制作され、作業着界のブランドになっています。
最近では、夏場でも快適に作業できるように空調ズボンなるものも発売されています。
残念ながらニッカポッカの空調ズボンはまだありませんが、その内発売されるんじゃないでしょうか?
そうなれば、現場で作業する方ももっと快適になりそうですね。